しばきた消化器外科・肛門クリニックでは、便秘、便失禁の治療にリハビリの概念を取り入れています。
便失禁治療において・・・
便失禁患者様の治療には、食事指導や排便コントロール、便の安定を図る薬物治療等がありますが、肛門の力が弱った患者様にはリハビリが必要となります。
具体的には、肛門括約筋の力を鍛えるバイオフィードバック療法、低下した直腸感覚に対する感覚訓練等があげられます。
決して難しいリハビリではありません。
リハビリはすぐには結果が出ないかもしれませんが、少なくともこれ以上は悪くならないように家での継続をお勧めしています。
便秘治療において・・・
便秘の患者様の中には、肛門付近まで便がきているにも関わらず、うまく便を出せない患者様がいます。その原因として、腹筋にうまく力を入れることができない、肛門をゆるめることができない、直腸の感覚に異常を認める等があげられます。
しばきたクリニックにおいては、そのような便秘に対してリハビリを行っています。
具体的には、腹筋に力を入れ肛門をゆるめるバイオフィードバック療法、実際に排出を行うバルーン排出訓練、直腸感覚訓練等があげられます。
排便にも“こつ”が必要です。
出口付近にてとどまっている便を、リハビリにてうまく出せるよう、少しずつ訓練していきましょう。
その他
明らかな痔疾患などを認めないにも関わらず、痛みが生じる肛門神経痛にアメリカを始め海外ではバイオフィードバック療法が有効との報告があります。
そのような患者様に対しても、リハビリを取り入れていこうと考えています。